薬剤学

研究室紹介

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研究室の概要

画像門田 和紀 教授

「薬剤学」とは,薬物を形(剤形)として設計,製造,投与し,最適な治療効果を得るまでの過程,全てを担う薬学特有の重要な学問です.当研究室では,疾病の予防,診断,治療を目的に,物理?生物薬剤学的視点から,医薬品の物性研究,処方研究(製剤設計),Drug delivery System (DDS) 研究を精力的に進め,安全性及び安定性の高い剤形を開発することを使命としています.また,コンピューターシミュレーションを利用し,製剤設計,プロセス開発および体内での薬物挙動についても解析などを進めたいと考えております.医薬品?医療機器のレギュラトリーサイエンス研究を進め,品質?有効性?安全性確保のための科学的方策の研究や試験法の開発など,有効かつ安全な医薬品供給にも貢献したいと考えています.

 

研究においてポイントとなる単語?言葉

物性研究、製剤設計,DDS,経口?経肺?経皮吸収,脳ターゲティング,デバイス(Techno Pharmaceutics),イオン液体,エマルション,ゲル,細胞外小胞,Cell therapy, リポソーム,アルブミン, 超硫黄, ポリマー, in silico シミュレーション

教育の内容

薬剤学は,学際領域の学問であり,物質科学や生命科学分野など広範で総合的な基礎知識の習得が必要不可欠です.本領域を十分に理解し,将来,指導的薬剤師,行政職,また企業研究者として活躍するために,実践を意識した授業を展開して,その魅力を伝えたいと思います.また,製薬業界では,ものつくりのできる人材,それを適切に評価できる人材が常に求められています.低分子から中分子さらには核酸,タンパク質など高分子へ創薬のターゲットが変化する中で,これら多様なmodalityに対応しうる,独創的なものつくり,評価できる,将来の創薬を担うCMC研究者を輩出したいと考えています.

研究の内容

従来の低分子に加え,今後,医薬品として期待される中分子および核酸,タンパク質などの高分子、さらには細胞のための新規薬物送達システムを創成していきたいと考えています.また,漢方などの天然物由来の製剤設計も,予防?治療の観点から必要不可欠であり,治療効果はもちろん,アドヒアランス向上を意識した研究も展開していきたいと思います.さらに,イオン液体,細胞外小胞, アルブミンなど, 様々な素材を用いた独創的な製剤?DDS研究を展開していきます.また,和歌山県の地域産業としては農業が注目されており,農薬の製剤設計へ応用させ,地域の発展に貢献してまいりたいと思っております。

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